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ありがとうございます。
とまつ衣裳店の戸松です。
友禅染めの技法で
濡れ描き友禅
というものがあります。
花や鶴などの柄を描く際、
周囲に染料が沁みないように
防染とか伏せ糊という作業を
して描くのですが、
濡れ描き友禅をそれらの作業を
しないで、直接生地に手描きで
柄を描いていきます。
その結果、柄の境目がほんのりと
滲んで濡れたように見えることから
濡れ描き友禅と言うそうです。
そんな素晴らしい手描きの
濡れ描き友禅の振袖が15枚ほど
届きました。
約30年前のアンティーク着物ですが、
未仕立ての新品で保管状況も良いです。
これから仕立ててレンタルしていく予定です。
仕立て前ですが、いくつかご覧ください。
薔薇と牡丹の柄
菊と牡丹の柄
柄の境目がやや滲んだ感じで
優しい雰囲気を醸し出します。
柄はこの2種ですが、地色は豊富にあります。
仕立てたほうが、よりこの着物の良さが
伝わるとおもいますので、仕立ててまた
お見せしたいと思います。
それではまた。